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「行きつけ」にするならこんな店。大好きがつまった隠れ家ピッツェリア「ワイン処 Oasi(オアジ)」

2018-02-22

実は私、食に関するお仕事をやらせていただいている割に、「行きつけのお店」ってほとんどないんです。
プライベートで頻繁に外食する機会がないのと、毎回違うお店を試してみたい性分で……。
しかしそんな私にも、長いこと(ちょこちょこと)通わせていただいているお店があります。
つい先日、夫の帰りが飲み会で遅いこともあり、思い立ってフラリと「おひとり様」してきました。

水道橋駅から徒歩3分程度。いわゆる「ガード下」の雰囲気漂う一角に、ひっそりと看板が立っています。
知らなければ気付かずに通り過ぎてしまいそうないかにも“隠れ家的”なたたずまい。おいしそうな雰囲気、しますよね?

お店の名前は「ワイン処 Oasi(オアジ)」さん。
新橋の有名ピッツェリアで修行された店主が営む、自慢のピザとワインとおいしい料理の楽しめるお店です。

まずはブラッドオレンジジュース入りのスパークリングワインで喉をうるおします。あ~~おいしい。オシャレ。
席数は20席で、厨房と対面式になっているカウンターと、テーブルが数席。小さなお店ですが、ぐるりと窓で囲まれているので開放感あり。すぐそばを走る中央線の通過音も不思議と心地よく、ぬくもりのある非常に落ち着く空間です。親密になりたい相手とのデートにもおすすめ。

お気に入りはカウンター席。このカウンターからは、どんどんできあがっていくおいしそうなお料理や、ゆらゆらと火の踊るピザ窯が見渡せて、ひとりで来ていても退屈するなんて心配はありません。

この日のお通しは自家製ピクルス。ごぼうや白菜など、ピクルスとしては珍しい食材の中でひときわ異彩を放っているのが、いちごのピクルス! これがとってもおいしい。さわやかで、甘酸っぱくて、ピンクのスパークリングと相性ばっちり。
こちらのお店を切り盛りしているのは、店主の鈴木ふみさん。こういったお通しひとつにも、女性らしいこまやかな気遣いとセンスを感じます。

看板メニューには、名前だけでワインが進みそうなメニュー名がずらり。
あれもこれも食べたいけど、今日は「おひとり様」。そんなときに嬉しいのが、この「前菜盛り合わせ」!

前菜盛り合わせ 5種/1200円

わ~~~、お腹ペコペコのわたしの目には、いま流行りのキラキラフィルターがかかって見えるよう。
左から時計回りに、トリッパとひよこ豆のピリ辛煮、バーニャカウダ、白レバームースのクロスティーニ、カツオのカルパッチョ(自家製からすみのせ)、ホタルイカとセロリとオレンジのマリネ。呑ん兵衛だったらもう十分にワイン1本空けられてしまいそうな、充実度! 白ワインと一緒に、ちびりちびりと楽しむのが幸せすぎる。

特にわたしは、このレバームースの大大大ファンで。とろ~りなめらかな舌触り、濃厚なレバーの旨味、乳製品の甘み……口内の温度ですっと溶けていくはかなさ。赤ワイン持ってきて~! な絶品メニューなのです。
あまりにオアジさんのレバームースが好きなので自分でもよく作るのですが、どうしてもこうはならない。でもいいんです、お持ち帰り用も販売されているから。水道橋を通りかかると、「食事する時間はないけれど、レバームースだけ買って帰ろうかな……!?」と思ってしまうくらい好き。

フォアグラの焼きプリン/950円

いい感じに調子づいてきて、赤ワインにチェンジ。なんとも官能的な響きの、「フォアグラの焼きプリン」をオーダーしました。

うっとり。なめらかなフォアグラとカシスソースの最高の組み合わせ。
ひとりじゃ贅沢すぎるポーションですが、くどくない濃度に仕上げられているので、こちらもきれいに完食!

さて、お腹いっぱいになってしまう前に、主役のピザを注文しましょう。え、これだけ食べてまだピザを食べるのかって? 安心してください、オアジには嬉しい「おひとりさまサイズ」のピザもあるのです。まぁそうじゃなくてもここに来てピザを頼まないなんてこと、ありえないのですが。(それくらいおいしい!)
ふみさんが素早くピザを仕上げていく様子を、カウンター越しにワクワクと見守ります。

オアジの名物ピザと言えば、チチニエリ。フルーティーなトマトソースに、たっぷりのシラスとにんにくが乗った軽やかなピザです。わたしもこれが大好きで、ハーフ&ハーフの半分はいつもチチニエリにしているのですが……今日は別にお目当てのピザがあるのです。

パンチェッタとフレッシュトマトの春菊ジェノベーゼピザ/1050円(おひとり様サイズ)

それがこちら、パンチェッタとフレッシュトマトの春菊ジェノベーゼピザ!
緑の野菜の中でもずば抜けて春菊が好きなので、オアジのInstagramでコレを見てから食べたくて食べたくて。今日はハーフ&ハーフにせず、1枚まるまる春菊でいただきます!

あああ~。おいしすぎる。
フルーティーなトマトの酸味、パンチェッタの脂の甘みと塩気、まろやかなチーズ、そして春菊のほろ苦い香り!すべてが渾然一体となって、脳に快楽物質をバシバシ送り込んでるのを感じます。春菊おいしい~~~トマトと合う~~~!
「おひとり様サイズ」と言えど、ランチにこれ一枚でも満足できそうなサイズ感。さっくり&もっちりなピザ生地もおいしく、一枚また一枚と食べ進めてしまいます。

ふみさんの作るお料理すべてがツボすぎて、ふと、こんなに美味しいものを作る人はどんなものを食べているんだろうと思い、「今まで食べたもので一番おいしかった料理は?」と聞いてみました。
ふみさんはう~~んとしばらく悩んで、「あえて挙げるなら……」と前置きされてから、ローマのあるリストランテの名前を教えてくれました。ローマっ子の集まるレストランで、手頃な料金で絶品料理とワイン、気持ちのよいサービスを楽しめるお店だったとか。ああ、さぞおいしいんだろうなぁ。
「よしもとさんは?」と聞き返され、自分から聞いといてなかなか思い浮かびませんでしたが、そうだなぁ、私もギリシャのタヴェルナで食べたムサカかなぁ……金沢のお寿司かなぁ……。もちろん東京でも美味しいものは食べてるけど、どうしても鮮烈に覚えているのは現地の料理。「きっと、雰囲気なんでしょうね」とふみさん。確かに、料理の味は好みとその日の自分のコンディションでいくらでも左右されてしまうから、「おいしかったなぁ」と心から頷ける雰囲気こそが、もっとも重要な調味料かもしれません。

オアジの料理を何でもおいしいと感じるのも、料理はもちろん雰囲気が大好きだから。ガタンゴトンと電車の走る音をBGMに、ゆらゆら揺れるピザ窯の火を見つめて、おいしいピザを食べる。わたしの至福の時間です。

チョコラータ&キャラメルアイス/500円

な~んてしっとり締める雰囲気だったのに、ほろ酔いウッカリでデザートを頼んでしまいました。あああ~~~完全に調子乗ってる。でもね仕方ないんです。ふみさんは呑ん兵衛シェフなのに、スイーツもお上手なんです(涙)。

ずっしり濃厚なチョコラータのおともは、通常ミルクアイスかホイップクリームなのですが、わがままを言ってキャラメルアイスにしていただきました。このキャラメルアイスも大好きで。いわゆる「ミルクキャラメル味」ではなく、しっかり苦味のあるオトナのキャラメル。
うんうん、やっぱり至福の時間は、コーヒー&スイーツで〆なくちゃね。ダイエットは明日から……。

常連ぶってるけど、実はこの日はとても久しぶりな訪問でした。それでもしっかりわたしのことを覚えていてくださった気遣いに、ますます惚れてしまいます。
こちら「ワイン処オアジ」、昨年までの店名は「オアジカフェ」でした。和食の職人をされていたご主人をWシェフとして迎えることとなり、店名を変更。ご主人がソムリエ資格を取得されたのをきっかけに、「ワイン処」とつけたそうです。
色々なドラマがありご主人はしばらくお休みされていたのですが、3月から本格的にお店に復帰。和のエッセンスが取り入れられ、さらにパワーアップしたお店になるそうです。
ピザ職人の奥さまと、和の職人の旦那さまがタッグを組んで営む「ワイン処オアジ」。東京随一の、素敵なお店になるに違いありません。
3月5日からはランチも再開。和会席デーや手打ち蕎麦ナイトなどのイベントもあるそうなので、近いうちに再訪したい!ひとりもいいけど、お友達にもオアジを知ってもらいたいので、一緒に行きましょー!

お店の情報は、ブログFacebookから。おいしい料理とぬくもりの空間に癒やされること間違いなし、の大好きなお店の紹介でした。